蔵の街とちぎ 大毘盧遮那殿 満福寺(満福密寺)

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寺務雑記

■2024年09月01日(日)

「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は、残暑・初秋・秋彼岸の俳句です。

次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
メール・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文がネット上にも飛び交うことを願っています。

秋風の 吹けども青し 栗の(まり)
見るに我も 折れるばかりぞ 女郎花(おみなえし)
あかあかと 日は難面(つれなく)も 秋の風
松尾芭蕉
なむだ仏 なむあみだ仏 まんじゅさ()
鳴く虫や 五分(ごぶ)の魂 ほしいとて
(あお)のけに 落ちて鳴きけり 秋の(せみ)
小林一茶
ゆふべゆふべ ひぐらし鳴いて 秋近し
日の神も 御病気とやら この残暑
ひしひしと 立つや墓場の まん(じゅ)さげ
正岡子規
鈴虫(すずむし)を 聴く庭下駄(げた)を (そろ)えあり
人の世の 悲し悲しと (ひぐらし)
百姓の 木陰に休む 残暑かな
高浜虚子
秋もはや (その)(ひぐらし)の 命かな
きりぎりす 自在(じざい)をのぼる 夜寒哉
(いのしし)の (つゆ)折りかけて をみなへし
与謝蕪村
酔うて こほろぎと 寝ていたよ
なかなか死ねない 彼岸花さく
曼珠沙華咲いて ここが私の寝るところ
種田山頭火
蝉鳴かぬ 異常な夏の 不気味かな
虫鳴かぬ 異常な秋の はじめかな

異常気象 都市基盤整備を あざ笑い
異常気象 ゴジラのごとく あばれけり

人間の エゴがもたらす 気候変動
戦争など やってる場合か この地球
住職