蔵の街とちぎ 大毘盧遮那殿 満福寺(満福密寺)

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寺務雑記

■2024年08月01日(木)

 「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は真夏の俳句です。

 次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
 スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。

撞鐘(つきがね)も ひびくやうなり (せみ)の声
石の()や 夏草赤く (つゆ)暑し
(はす)()を 目にかよはすや (めん)の鼻
松尾芭蕉
芭蕉(おう)の (すね)をかぢって 夕涼(ゆうすずみ)
雷の ごろつく中を 行々(ぎょうぎょう)
涼風(りょうふう)の 曲がりくねって 来たりけり
小林一茶
昼中(ひるなか)の 堂静かなり 蓮の花
炎天(えんてん)の 色やあく迄 深緑
立ち寄れば 木の下涼し 道祖神(どうそじん)
正岡子規
夏の(ちょう) 日かげひなたと 飛びにけり
(あかつき)の 紺朝顔や 星一つ
夏山や よく雲かかり よく晴るる
高浜虚子
夏河を 越すうれしさよ 手に草履(ぞうり)
(つか)みとりて 心の闇の ほたるかな
ところてん (さか)しまに銀河 三千尺
与謝蕪村
サイダーの 泡立ちて消ゆ 夏の月
夕立や お地蔵さんも わたしもずぶぬれ
生れた家は あとかたもない ほうたる
種田山頭火
盆棚や 亡き父母弟 集まりて
迎え火を 灯し今年も 魂まつり
ご先祖と 過ごしてゆかし 日本の夏

棚経も 雨支度して 七月盆
棚経も 酷暑行なり 八月盆

晴れ猛暑 降れば豪雨の 異常気象
異常気象 こんな地球に 誰がした
住職