寺務雑記
■2023年04月01日(土)
「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は「桜」の俳句・詩です。
次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。
奈良 咲き乱す 桃の中より 初桜 | 松尾芭蕉 |
木の間に 白きもの皆 桜哉 しんとして 帰り咲く 八重の桜や 法隆寺 | 正岡子規 |
大桜 これにかしづき 満開に して淋しさや 寒桜 咲き満ちて こぼるる花も なかりけり | 高浜虚子 |
ちるさくら 落つるは花の ゆふべかな 旅人の 鼻まだ寒し 初桜 みよし野の ちか道寒し 山桜 | 与謝蕪村 |
桜咲く 吹けばとぶ 家も桜の 盛り哉 | 小林一茶 |
桜咲いて なるほど日本の春で 学校も 役場も お寺も さいたさいた さくらまんかいにして刑務所 | 種田山頭火 |
さくら さくら いざ舞い上がれ 永遠にさんざめく光を浴びて さらば友よ またこの場所で会おう さくら舞い散る道の上で | 森山直太郎 「さくら」 |