蔵の街とちぎ 大毘盧遮那殿 満福寺(満福密寺)

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寺務雑記

■2023年03月01日(水)

 「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は「雛祭」「桃の花」「春彼岸」の俳句です。

 次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
 スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。

両の手に 桃と桜や 草の餅
咲き乱す 桃の中より 初桜
松尾芭蕉
桃さくや ゐなかは旧の 雛祭
おびただしき 古雛祭る 座敷かな
正岡子規
桃活けて 雛なき草の 庵かな
海女(あま)とても 陸こそよけれ 桃の花
長谷寺(はせでら)に 法鼓(ほうこ)轟く 彼岸かな
高浜虚子
雛祭る (みやこ)はづれや 桃の月与謝蕪村
留主寺(るすでら)に せい出してさく 桃さくら
わが村は ぼたぼた雪の 彼岸かな
小林一茶
(しきみ)(ばな) 咲くや彼岸の 挨拶に尾崎紅葉
お彼岸まいりの おばあさんは乳母車(うばぐるま)
ふまれてたんぽぽ ひらいてたんぽぽ
種田山頭火
南無大師(なむだいし) 御影供(みえく)勤める 春彼岸
彼岸会(ひがんえ)を 待たずにほころぶ 桃一輪
ウクライナの 死者に添えたし 桃の花
プーチンに 見せたし桃の 美しさ
住職