寺務雑記
■2023年02月01日(水)
「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は「雪」の俳句です。
次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。
初雪や 水仙の葉の たわむまで 面白し 雪にやならん 冬の雨 | 松尾芭蕉 |
誰かある 初雪の深さ 見て参れ いくたびも 雪の深さを 尋ねけり | 正岡子規 |
山の雪 雪かぶる 日もありて咲く 冬椿 | 高浜虚子 |
初雪や 消えればぞ又 草の露 山里や 雪にかしこき 臼の音 | 与謝蕪村 |
むまさうな 雪がふうはり ふはり哉 是がまあ つひの | 小林一茶 |
雪の朝 二の字二の字の 下駄の跡 | 田 捨女 |
この道しかない 春の雪ふる 安か安か 寒か寒か 雪雪 吹雪吹きこむ窓の下で食べる | 種田山頭火 |
大木に かくれて雪の 地蔵かな 雪は晴れたる 小供等の声に 日が当る | 尾崎放哉 |
雪のない 立春大吉 福は内 北国の 立春大吉 雪は外 ウクライナ はよ春よ来い 福は内 プーチンの 狂気には豆 鬼は外 | 住職 |