寺務雑記
■2022年11月01日(火)
「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は紅葉・落葉の俳句です。
次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。
松尾芭蕉 | |
西吹けば 東にたまる 落葉かな | 与謝蕪村 |
吹きたまる 落葉や町の 行き止まり | 正岡子規 |
真青なる 紅葉の端の 薄紅葉 ゆくりなく 旅の一日を 紅葉狩 大空の 深きに落葉 舞ひ上がる | 高浜虚子 |
渋柿も 紅葉しにけり 朝寝坊 淋しさや おち葉が下の 先祖たち | 小林一茶 |
山口誓子 | |
芥川龍之介 | |
うらを見せ おもてを見せて 散るもみぢ | 良寛 |
ひときわ赤いは お寺の紅葉 ちかづく山の とほざかる山の 雑木紅葉の 落葉しいて 寝るよりほかなく 山のうつくしさ | 種田山頭火 |