寺務雑記
■2022年09月01日(木)
「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は秋彼岸頃の俳句です。
次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。
なむだ仏 なむあみだ仏 まんじゆさ花 | 小林一茶 |
染めあへぬ 尾のゆかしさよ 赤とんぼ 笛の音に 波もよりくる 須磨の秋 | 与謝蕪村 |
ひしひしと 立つや墓場の まん珠さげ 赤蜻蛉 飛ぶや平家の ちりぢりに | 正岡子規 |
長谷寺に 法鼓とどろく 彼岸かな | 高浜虚子 |
肩に来て 人懐かしや 赤蜻蛉 | 夏目漱石 |
子規の心 虚子の心や 秋彼岸 | 稲畑汀子 |
卒寿われ 母に彼岸の 燭ともす | 山口青邨 |
お彼岸の お彼岸花を みほとけに いつも一人で 赤とんぼ | 種田山頭火 |
秋彼岸 萩露汲んで 施餓鬼供養 羽休め 塔婆の先に アキアカネ コオロギに 鈴虫鳴いて 墓の奥 ゴルバチョフ ロシアはどこへ いく秋ぞ プーチンよ 独裁はみな 秋日暮れ | 住職 |