寺務雑記
■2022年05月01日(日)
「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は若葉・ぼたん(牡丹)の俳句です。
次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。
をちこちに 滝の音聞く 若葉かな | 与謝蕪村 |
柔らかな 萩の若葉に 手をやりし | 高浜虚子 |
初鰹 盛りならべたる 牡丹かな | 服部嵐雪 |
よい程に たばこのしめる 若葉哉 | 小林一茶 |
あらたかな 神のしづまる 若葉哉 人もなし 上野は雨の 若葉哉 | 正岡子規 |
法事すみ 心安けし 若葉雨 | 田中冬二 |
寒からぬ 露や牡丹の 花の蜜 | 松尾芭蕉 |
一服の茶 一輪の牡丹 相かなひ | 山口青邨 |
いちにちの つかれ仰げば 若葉したたりぬ | 種田山頭火 |
知床の 悲劇をよそに つつじ哉 いちはつに ジャーマンアイリス かきつばた 核おどし 東欧の春 まだ遠く コロナ禍の ゴールデンウィーク うさばらし 人ごみに 誘われカネの ムダ使い | 住職 |