寺務雑記
■2022年02月01日(火)
「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は節分・立春・梅花・2月の俳句です。
次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。
君が代や ※節分にその臭さで鬼を除けるため、イワシの頭を焼いてヒイラギの枝に差し玄関口にさしておく風習。 | 子規 |
あたたかく 炒られて嬉し 年の豆 | 虚子 |
今こゝに 団十郎や 鬼は外 | 其角 |
節分の 豆をだまって たべて居る | 放哉 |
立春の 日をわきまふや 牡丹の芽 | 青邨 |
大和路や 春立つ山の 雲かすみ | 蛇笏 |
二ン月や 天神様の 梅の花 | 一茶 |
世ににほへ 梅花一枝の みそさざい | 芭蕉 |
散るたびに 老いゆく梅の 木末かな | 蕪村 |
三日雨 四日梅咲く 日誌かな | 漱石 |
何といふ 寺とは知らず 梅の花 | 子規 |
いこへば 梅の香のある | 山頭火 |
鬼は外 コロナを追儺 福は内 コロナなき 春待ち遠し 孫のため | 住職 |