蔵の街とちぎ 大毘盧遮那殿 満福寺(満福密寺)

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寺務雑記

■2021年12月01日(水)

 「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は年の暮の俳句です。

 次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。

 スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。

寒月(かんげつ)や 門なき寺の 天髙し与謝蕪村
年忘れ 一斗の酒を 尽くしけり正岡子規
大晦日(おおみそか) ここに生きとし 生けるもの
見送りし 仕事の山や 年の暮
高浜虚子
年暮れぬ 笠きて草履(ぞうり) はきながら松尾芭蕉
行く年や 猫うづくまる 膝の上夏目漱石
忠臣蔵討ち入りの句
山を裂く 刀も折れて 松の雪
赤穂浪士 大高源吾
年忘れの 酒盃へ(はえ)も きてとまる
今年も暮れる お墓を掃除する
今の今 これのこれが 一切だ
種田山頭火
第九聴き 一年の(あか) 洗いけり
年忘れは 第九にかぎる 壮快に
ゆく年を 「歓喜の歌」で 見送りぬ
住職