蔵の街とちぎ 大毘盧遮那殿 満福寺(満福密寺)

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寺務雑記

■2021年10月01日(水)

 「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は仲秋・中秋(秋半ば)の俳句です。

 次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。

 スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。

やうやうに 残る暑さも 萩の露
(こころよ)き 秋の日和(ひより)の 匂いかな
高浜虚子
一日の 秋にぎやかに 祭かな
せわしなや 桔梗(ききょう)に来たり 菊に去る
正岡子規
秋風の ふけども青し (くり)のいが
義朝(よしとも)(源義朝)の 心に似たり 秋の風
松尾芭蕉
(かさ)とれて 面目(めんもく)もなき かかしかな
茨野(いばらの)や 夜はうつくしき 虫の声
与謝蕪村
夕月(ゆうづき)や 涼みがてらの 墓参り
人並みに 畳の上の 月見かな
小林一茶
あてもなく 歩けば月が ついてくる
いつも 一人で 赤とんぼ
傾ける陽の 前を群れて 飛ぶとんぼ
種田山頭火
秋彼岸 コロナに(たお)れし 人を慰霊す
虫の音に コロナ疲れの 癒されて
住職