寺務雑記
■2021年09月01日(水)
「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は秋彼岸の俳句です。
次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。
富士は曇り 筑波は秋の 彼岸哉 | 正岡子規 |
卒寿われ 母に彼岸の | 山口青邨 |
お彼岸の お彼岸花を みほとけに まこと お彼岸入りの 彼岸花 彼岸花さくふるさとは お墓のあるばかり おひがん花が お彼岸らしく 咲いてゐるだけ 曼珠沙華 咲いてそこが 私の寝るところ いつまでも 生きる曼珠沙華 咲き出した | 種田山頭火 |
とんぼ飛ぶ 墓の静けさ きょう彼岸 旧友の 霊に手向けん 彼岸花 決ってか 彼岸の入りの 冷た雨 彼岸なる 父母に弟 つつがなきや 彼岸会も 参列者なく コロナ除け | 住職 |