「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月はお盆の俳句です。

次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「ＳＮＳ短文依存症」の良薬です。

　スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。

盂蘭盆会(うらぼんえ)　遠きゆかりと　ふし拝む	高浜虚子
信心(しんじん)の　母にしたがふ　盆会(ぼんえ)かな	飯田蛇笏
むかえ火や　父のおもかげ　母の顔	加舎白雄
送り火や　蒸し暑き夜を　去りたまふ	渡邊水巴
女(め)童(わらわ)ら　お盆うれしき　帯を垂れ	富安風生
月更(ふ)けて　猫も杓子(しゃくし)も　踊りかな	与謝蕪村
しぐれしたしうお墓を洗っていた 蝉しぐれ　死に場所を　さがしてゐるのか	種田山頭火
高野山　緑陰(りょくいん)の奥　南無大師 蓮の葉に　ミソハギそえて　盆の棚 マスクして　経読む暑さ　盆供養 少しだけ　コロナ忘れる　金メダル 疾去(しっこ)せよ　この国土から　コロナ去れ	住職