寺務雑記
■2021年06月01日(火)
「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は梅雨・紫陽花(アジサイ)の俳句です。
次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。
明らみて 一方暗し 梅雨の空 | 高浜虚子 |
入梅や 墓寒げなる 竹のつゆ | 飯田蛇笏 |
梅雨雲に うぐひす鳴けり こゑひそか | 水原秋櫻子 |
青梅に 手をかけて寝る 蛙哉 | 小林一茶 |
紫陽花や はなだにかはる きのふけふ | 正岡子規 |
紫陽花に | 加賀千代女 |
あぢさゐの いろ濃きうすき 宿世かな | 久保田万太郎 |
山へ空へ 摩訶般若波羅蜜多心経 お寺の竹の子 竹になった 墓までつる草 伸びてきた 朝の水 くみあげくみあげ あたたかい | 種田山頭火 |
盆栽も 地植えもよかり サツキかな 鳥の来て ついばむ先の 青小梅 花も鳥も コロナを知らず うららなり | 住職 |