寺務雑記
■2021年05月01日(土)
「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は青葉若葉・春の俳句です。
次世代を担う若い人たちに、俳句・和歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。
春惜しむ 命惜しむに 異ならず 老僧と 一期一会や 春惜しし | 高浜虚子 |
与謝蕪村 | |
春風や 牛に引かれて 善光寺 百両の 石にもまけぬ つつじ哉 | 小林一茶 |
白雲や 青葉若葉の 三十里 | 正岡子規 |
何処へやら 月が出ている 青葉かな | 尾崎放哉 |
青葉の奥へ なほ 青葉わけゆく 良寛さまも 行かしたろ もう明けさうな 窓あけて 青葉 朝の雨 青葉も濡れつ 私も濡れつ | 種田山頭火 |
シャガ咲いて コロナを少し 忘れけり ウグイスの けなげな歌に 励まされ 青空を コロナをさけて 泳ぐ鯉 | 住職 |