寺務雑記
■2021年03月03日(水)
「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は梅・春・桜の句です。
次世代を担う若い人たちに、俳句・短歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。
一輪を 五つに分けて 梅ちりぬ ひな祭る 都はづれや 桃の月 | 与謝蕪村 |
春寒も いつまでつづく 梅椿 春惜しむ 命惜しむに 異ならず | 高浜虚子 |
観音の 大悲の桜 咲きにけり 帰り咲く 八重の桜や 法隆寺 | 正岡子規 |
奈良七重 七堂伽藍 八重桜 花の雲 鐘は上野か 浅草か | 松尾芭蕉 |
あの鐘の 上野に似たり 花の雲 桜花 何が不足で ちりいそぐ | 小林一茶 |
春が来た 法衣を洗ふ さくらさくら さくさくら ちるさくら | 種田山頭火 |
コロナ禍も 季節はめぐり 梅香る コロナ禍を 知らぬウグイス のどかなり 桜咲く この時期くらい コロナ已め | 住職 |