寺務雑記
■2021年02月03日(水)
「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は立春の句です。
次世代を担う若い人たちに、俳句・短歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。
二ン月や 天神様の 梅の花 | 小林一茶 |
―天神様=菅原道真公が詠んだ歌― 東風(こち)吹かば にほひ(匂い)おこせよ 梅の花 あるじ(主)なしとて 春な忘れそ(春を忘るな) | |
寒月や 門なき寺の 天髙し | 与謝蕪村 |
何はさて 命大事の 春寒し | 尾崎紅葉 |
咳をしても 独り | 尾崎放哉 |
仏壇も 仏も春の 光かな | 正岡子規 |
立春の 日をわきまふや 牡丹の芽 | 山口青邨 |
寒中の 風鈴が鳴る 四温かな 大和路や 春立つ山の 雲かすみ | 飯田蛇笏 |
梅白し まことに白く 新しく | 星野立子 |
コロナ禍の 三寒四温 春立ちぬ | 住職 |