寺務雑記
■2020年03月01日(日)
「大師堂」の前にある「掲示板」を更新しました。今月は春彼岸の句です。
次世代を担う若い人たちに、俳句・短歌など日本語のふくよかな短文文化をお勧めします。
心と頭の「糖尿病」といわれる「SNS短文依存症」の良薬です。
紅梅に 中日過ぎし 彼岸哉 彼岸とて 誰に手向けん 蕗の花 ほろほろと 椿こぼるゝ 彼岸哉 | 子規 |
南無大師 昔も花の 降りしよな わが村は ぼとぼた雪の ひがん哉 | 一茶 |
牡丹餅に 夕飯おそき 彼岸哉 | 虚子 |
卒寿われ 母に彼岸の 燭ともす | 青邨 |
けふ(今日)彼岸 菩提の種を 蒔く日哉 | 馬場存義 |
梅の香や やっと今年も 春彼岸 | 住職 |
スマホ・ラインのやりとりも俳句や和歌でやったらどうでしょう。殺風景で軽薄短小なコトバでなく、ふくよかで美しい日本語の短文が飛び交うことを願っています。