蔵の街とちぎ 大毘盧遮那殿 満福寺(満福密寺)

閑話休題

東京都知事選

令和6年06月01日
蓮舫さんが東京都知事選に出馬することになりました。小池都知事がここへきて裏金問題の自民党にくっついている、八年前の「七つのゼロ公約」も果されていないなどと、小池さんを例の歯に衣を着せぬ毒舌でこき下ろしました。裏金問題を都政の自民党にもなすりつけ、その自民党とくっついている小池さんもダーティーだと言わんばかりです。長いこと野党暮しをしていると、こういうひねくれたこじつけが通常の頭の回転になるのでしょう。蓮舫さんから政府追求は聞いても、まともな政策論を聞いたことがありません。批判ばかりで日本の首都のこれからをどうしようというのでしょうか。
このニュースをテレビで見て、瞬間的に脳裡に浮んだのが、仮にですが、小池さんに負け、他の候補を含めて二位になったとして。「蓮舫さん、二位ではダメなんでしょうか」とテレビ記者に突っ込まれるぶら下がり会見。
都知事選は青島幸男の時代から政策は二の次の人気投票。知名度の争いです。しかし私の目には、その知名度もこの頃は「昔の名前で出ています」的で、国政の場で自らの野心・野望が果たせなかった人の野外劇場。姨捨山・爺々捨山とまでは言いませんが、石原さんも小池さんも都民のためではなく自分ファースト、自分の政治的なストレス解消のため、あるいは自分が目立ちたいための、知事のイス。
小池さんには学歴詐称問題、蓮舫さんには二重国籍問題、週刊誌などが手ぐすね引いて待っていることでしょう。醜いスキャンダル合戦ではなく、過密都市東京の人口を今の半分にして、それをどう地方に分散し、地方の過疎化を止め、日本の人口の均衡をどうはかるか、そういう日本の首都東京ならでは政策論争になることを願っています。石原さんは、栃木県の那須野が原の国有林と福島県の阿武隈地域に決まりかけた首都機能(のうちの国会・霞が関)移転を都知事になってすぐに阻止した人でした。東京のエゴだと思いました。そのあとも東京は過密化が止まりません。
それにしても、蓮舫さんも小池さんも昔は若々しく人気の美人キャスターでしたが、美しかったそのお顔もずいぶん変わりました。つくづくそう思います。「顔は心の鏡」とか、政治の世界にどっぷりつかっている間に、小池さんはふてぶてしい策士・権力者の顔に、蓮舫さんは口うるさいいじわる婆さんの顔になってしまいました。今は昔、二人の若き日を懐かしむ有権者はどれくらい今生き残っているのでしょう。