蔵の街とちぎ 大毘盧遮那殿 満福寺(満福密寺)

  • 満福寺 境内
  • 満福寺 護摩法要
  • 満福寺 本堂
  • ありがたや 如来大悲の恩徳を 祈る心に 福 満つる寺
  • 満福寺 大師堂
  • 満福寺 大師堂内陣

満福密寺満福寺(通称))について

満福密寺(満福寺)は栃木県栃木市にある真言宗のお寺です。
真言宗(=密教)の故に密の字を入れて満福密寺と称します。
弘長2年の開創、750年の歴史を刻み、ご本尊は大日如来です。
清貧孤高の画家 田中一村や、明治期の自由民権家 杉浦吉副の墓所があります。

当山の御朱印

満福寺 御朱印当山では御朱印をお授けしております。ご希望の方は、「満福寺の御朱印について」をご確認の上ご来山ください。

御朱印の受付時間、御朱印をいただく際の留意事項についてご案内しています。

四季のないこれからの日本
 残暑どころか、熱暑お見舞い申し上げます。
 境内のソメイヨシノは、赤・黄に紅葉する前に葉が枯れてほとんど散ってしまいました。常緑のツバキは葉焼けして黄ばみ、タマリュウも枯れ草同様となり、蓮の葉も紫陽花の葉もへりが枯れて茶色になっています。
 朝からうるさいくらいに大合唱するはずの、アブラ蝉・ミンミン蝉の声がほとんど聞こえてきません。地上に出てくる前に熱暑の土のなかで命絶えているのでしょう。赤トンボは出番を躊躇しているようです。夜半にスズムシ・コオロギが息も絶え絶えに鳴いて懸命に秋を告げていますが、実際はまだ夏です。
 三重県の海の名物伊勢海老が福島・宮城の沖に移動し、三陸沖のサンマが北海道沖に移動し、北海道特産のサケがもっと北のオホーツク海に移動し、沖縄のサンゴ礁が姿を消し、房総の海や東京湾にサンゴ礁が発生しています。
 気候変動の専門家によれば、日本に四季がなくなり、春と秋が短く、暑いか寒いかの二極化に向っているとのこと。桜は見ることができるのでしょうか、紅葉は楽しめるのでしょうか。春や秋の観光シーズン、春の味覚・秋の味覚はどうなるのでしょう。日本の農作物・食文化はどうなるのでしょう。四季ごとに趣向を変える茶道・華道はどうするのでしょう。春服や秋服は要らなくなるのでしょうか。「春がきた 春がきた どこにきた」「春のうららの隅田川」「春は名のみの風の寒さよ」も「今はもう秋 誰もいない海」「誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが見つけた 小さい秋 小さい秋 小さい秋見つけた」「静かな 静かな里の秋」も忘れられ、俳句では春と秋の季語がなくなるかもしれません。地球温暖化・日本の亜熱帯化は、日本の自然秩序や生態系を変えたり破壊するだけでなく、日本らしいふくよかな生活文化まで無きものにしようとしています。
 気候変動だけでも国家的な大きな難題ですのに、そこに地震・集中豪雨・河川の氾濫・土砂崩れ・道路破壊・孤立集落・災害復旧問題などが毎年発生し、そこに南海トラフ地震や富士山噴火の問題も加わり、それらはみな巨大な地球エネルギーで人間の知識や科学技術をはるかに越えています。
 そうした天災地変に加え、この国は戦後八十年にして西欧化された近代国家建設の賞味期限が終り、国力の衰退を目のあたりにして国づくりの歴史的転換点にも立っています。問題は山積でいびつと劣化現象が顕著です。国の莫大な借金・政治や行政の劣化・社会システムの行き詰り、東京一極集中・大都市への人口集中・地方市町村の過疎、公序や人心の劣化、日本人の劣化(幼稚化)、スマホ依存症・SNS依存症・仮想空間依存症・AI依存症・人間性の喪失、物価高・可処分所得の不足・生活困窮、GNP・大学の学力水準の低下等々。中国・ロシア・北朝鮮・韓国からは見下され、経済力・技術力の衰えとともに国際社会での存在感も発言力もなくなっていく、賞味期限の切れた日本の内憂外患。どうやってこの国難を切り抜けていくのでしょう。
 急ぐべきことは、政界が与党・野党の対立構図をもう卒業し、「絶対矛盾の自己同着」して、政権担当能力のある自民と立民の二党が小異を捨てて大同につき、連立して救国内閣を打ち立てること。
 そしてやるべきことは、早急に国土強靭化計画に着手すること。今まで自公政権がやってきたようなものではなく、まず地震・河川氾濫・土砂崩れ・道路破壊が発生しても、家屋が倒壊せず、道路は冠水せず、土砂崩れや道路破壊が起きず、電気・水道・ガス・燃料・食料などの生活インフラに支障をきたさない、災害に強い町や集落づくりです。全国、津々浦々、ともかく国民の生命・財産をしっかりと守れる都市・町・村ができてはじめて「ふるさと創生」です。その財源には、国や都道府県や市町村の公費予算ばかりではなく、六兆円とも言われる国民のタンス預金が「さとふる」を通して寄付されることも必要でしょう。


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